速ければ良いということは全くないが、楽器奏者は速いフレーズに憧れる時期があるものだ。
しかし、大抵のアマチュア奏者は速いフレーズを吹くと音の長さが不安定になったり一部が聴こえなかったりと美しくない演奏になってしまう。
では、速いフレーズを正確に美しく演奏するにはどうすれば良いかを考えてみたい。

◆必ずスローテンポから
コピーしたり楽譜指定のテンポがあると最初からそのテンポで練習しようとする人が多い。しかし、この練習方法だと仕上がりが遅い上に雑な演奏になってしまい、更には変な癖までついてしまう。
宿題をこの練習方法でやってきた生徒さんは殆どの場合、レッスン1回分の時間を修正に使ってしまう。

◆録音して聴く
雑な演奏、変な癖に気付かないのである。
本人は楽譜通りに演奏しているつもりなのだ。人間の耳などいい加減なもので、正確に演奏していると思い込んでいると多少間違えていてもそれに気付かない、というか正確に演奏しているように聞こえるのである。
録音して客観的に聴くことは重要だ。

◆継続的に練習する
例えばSonny Stittの高速フレーズを演奏したいなら、そのフレーズをとにかく毎日吹く。
最初はtempo60でも良いので正確に。それができるようになったら翌日はtempo65にする。それができたらその翌日はtempo70、といった具合に続けていく。飽く迄も重視すべきは正確性である。速さはその次である。でなければ、極端な言い方をすれば「速ければグチャグチャで良い」ということになってしまう。実際そんな演奏を聴くことは多いのだ。速くなくても正確に綺麗に演奏できているほうが演奏としては素晴らしいのに。

以上3点に気を付けて練習すれば運指の速さは身に付けることが可能だ。
但し、あなたがジャズを演奏するならば、その速いフレーズで何を伝えたいかを先に考えておくべきである。


【サックスとfujiborn】
薬指の動きに注意しましょう

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