有名プレイヤーのコピーをして「楽譜通りに演奏できているのに何かが違う」と感じる要因の一つとして「リズムの不完全さ」があります。

例えば138bpmで16分音符を演奏する場合には速さだけではなく、一つひとつの音の長さの均一性やリズムとしっかり合っているかどうかを意識する必要があります。

上手な人の演奏はテンポの速い遅いに関係なく、リズムと音符の長さが正確です。

メトロノームを鳴らして、拍の頭がきっちりと合うように練習をすることは細かい譜割りのフレーズでも聴き心地の良い演奏ができるようになる為にとても効果があります。

ジャズのアドリブのための練習は、スケールやⅡⅤフレーズの練習を沢山します。
これは、自在にスケールやフレーズをソロに組み込むためです。

この練習に於いても、ただ速く演奏することだけにしか意識がいっていない場合、バラードでのアドリブでは指が先へ先へと動いてしまって余裕のない印象になるだけでなく、それを通り越して完全にリズムの外れた演奏になることもあります。
反対にビバップのようなテンポの速い曲では遅れてしまったり、速く指を動かすことばかりに気がいってしまって雑になったり、やはりリズムから外れてしまったりします。

レッスンを受けて頂いている生徒さんによくお話するのは「速い遅いではなくテンポをきっちりと合わせる」ということです。
60bpmでも200bpmでも8分音符なら2分の1拍の長さ、16分音符であれば4分の1拍の長さで正確に演奏することが技術的にレベルの高い演奏といえます。





【サックスとfujiborn】
技巧派の演奏はリズムが合ってなければ無茶苦茶にしか聴こえない

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