初級の方が1年練習し続ければ中級の曲を演奏することはできます。
中級の方が1年練習し続ければ上級の曲を演奏することはできます。

時間をかければ多少レベルの高い曲もマスターできてしまうのが楽器の面白いところだとは思いますが、実際それをやって得られるのは「その曲なら演奏できる」という程度のこと。

レッスンでは1曲をマスターするのに2~3ヶ月を目安にしています。
生徒さんのやりたい曲をやるようにはしているものの、レベルからかけ離れている曲に関しては「もう少し上達してから」と言うようにしています。


テレビで「芸能人が全くの初心者から楽器を演奏できるようになる」という企画がありますが、あれは「その曲を演奏するためだけの技術」をレクチャーしているので不可能ではありません。
しかし「その曲」だけのためのレッスンですから恐らく全く応用のきかない状態になっていると思います。
企画ですから、その曲だけできれば問題ないですよね。


音楽教室のレッスンでお伝えしたいのは「楽器を演奏することの楽しさ」です。
色んな曲を自由に演奏できるようになることが大切だと思います。
より多くの曲を演奏するには「短期間で曲をマスターできること」だと考えています。

多くの曲を演奏することで「演奏におけるパターン」のようなものがわかってきます。
バラードにはどんな表現が合うか、ハイテンポな曲はどんなタンギングが合うか。
様々な曲で様々なニュアンスを知っていくことはそのまま「音楽のセンス」として体に染み込ませることができます。


難しい曲も時間をかければマスターできますが、それよりも簡単な曲を美しく演奏できることのほうが重要だと思います。
例えばライブで10曲を演奏するのにずーっと難しいフレーズばかりを演奏することはないので。


プロが着目するのは「曲をどれだけ自分のものにしているか」です。
2年間猛練習してマスターした曲ではなく「自分のレベルに見合った曲で自分らしい表現をどれだけできているか」です。

例えば演奏の仕事では当日に、ギリギリな場合では本番開始直前に楽譜を渡されることも珍しくはありません。
1時間程度練習して本番とかMCの間に譜読みをしながらどういった表現をするかイメージ作りをしたりです。更にはメインのミュージシャンやバンドに合った表現で演奏をする必要がありますから、そうなってくると自分の中にある演奏パターンの多さが必要になってきます。


期間を短く、且つただ楽譜通り演奏するだけではなく曲に合わせたニュアンスを自分なりに表現してみることが大切です。

アマチュアの方が「難易度の高いこの曲が演奏できます」というのをプロミュージシャンは「ほー、凄いねぇ」と言いつつも、どのくらいの期間で習得したのか、どんな表現で演奏するのか、そっちに興味があります。


本当の楽器の上手さは
・短期間で演奏できるようになる
・ただ楽譜の通りに演奏するのではなく自分なりの解釈での表現ができる
という部分に重点を置くのが良いです。



【サックスとfujiborn】
スケール練習は速さではなく正確さを重視

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