井上フヂヲ(開音ミュージック)

広島県尾道市を中心に
サックス奏者として活動している井上フヂヲです
ライブのことや、経営している音楽教室の
開音に関する記事など

オンラインレッスン

サックスの良い音とは何ですか?

「良い音が出なくて困っています」
と相談されたときに
「良い音とはどんな音ですか?」
と質問します。


声と同じように、サックスの音も色々です。

クラシックサックスが好きな方は澄んだ音を好むでしょうし、ジャズサックスが好きな方はダークでホワイトノイズが混ざった音を好むでしょう。ポップスのバックに入っているサックスやフュージョン、コンテンポラリージャズが好きな人はパリッとしてブライトな音を好むでしょう。

このように、一言に「良い音」といっても奏法やセッティングによって様々な音色がありますから少なくとも方向性が決まっていないと練習で目指す音が定まりません。


「その前に、キーッとかピギャーッて鳴るのをどうにかしたい」
と言う方もいるかもしれませんが、良い音を出す練習をすることでそのようなリードミスが出ることもなくなってきます。
なぜなくなっていくと断言できるかというと
「自分の音を聴くようになるから」です。

練習時に楽譜を凝視し、リズムやカラオケを聴き、指を動かすことに集中していませんか?
その時いつも自分のサックスからどんな音が鳴っているか注意深く聴いているでしょうか?

良い音を出そうとする練習は自分の音をしっかりと聴くようになります。
音をしっかりと聴くようになってくると自然に楽器の操作や息の入れ方が丁寧になってきます。
サックス演奏時の変な音は、呼吸・タンギング・運指の微妙なズレによって発声することが多く、丁寧に演奏する癖をつけていくことで減っていきます。


さて「良い音」の具体的なイメージはあるでしょうか?
その音は有名なサックス奏者の誰のサウンドに近いですか?

冒頭に書いたようにジャンルによっても音の特徴はかなり違います。
そしてプレイヤーによっても音は違います。
自分の好きな音を知らないまま良い音を目指すことは意外と難しいのです。
美味しいマーボー豆腐を食べたことのない人が作ったマーボー豆腐を食べてみたいですか?
どうせなら色んな店で美味しいのを食べたことのある人が作ったのを食べるほうが良くないですか?

食べ歩きをするには予算が必要ですが良い音を探すならYoutubeを使って無料で探すことができます。
(と僕は思いますが、それでもレッスンを受けている生徒さんの中には頑なにれをしない方がいらっしゃって不思議に感じてしまいます)


そもそも「良い音」というのがわからない
音のイメージはあるけどどのジャンルを聴いたらいいかわからない

という方はご連絡ください。
数人のプレイヤーの名前をお知らせしますので。



【サックスとfujiborn】
スケール練習は速さではなく正確さ重視で

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◆宇宙なブログ
http://blog.livedoor.jp/soundtreasure-ucyuunohousoku/




楽譜が急に読めなくなる謎について

楽器を演奏せず楽譜を見ているだけのときは音階がわかるのに、いざ演奏し始めると同じ箇所の音符を繰り返し読み間違えたりわからなくなったりすることはありませんか?


考えられる理由は3つ

①きちんと理解していない
「ラ」の一つ下の音はなんですか?
「レ」のひとつ上の音はなんですか?
「シ」に一つ下の音はなんですか?
上の質問に対して少し考えてしまうようであれば、先ずはドレミをしっかりと理解しましょう。
毎回ドから数えるようだと楽譜を見てすぐに音階が出にくいので「シ」をレやソに読み間違える原因となります。


②丸暗記してしまっている
初心者の場合、楽器の操作やリズムに合わせるなど演奏時に複数のことに気をつける必要がありますので楽譜を暗記するのは有効です。
しかし、暗記した場合には目の前の楽譜を読んでいるようで実は読んでいない状態になることが多いです。これだと曲が変わる度に「楽譜を読む」ことよりも暗記することに意識がいっています。
結果として楽譜を読むことがなかなかスムーズになりません。


③先へ先へといこうとして(焦って)いる
レッスン中に楽譜が読めなくなる原因の殆どがこれです。
楽器を演奏せずに音階を順番に言ってもらうときには間違えないのですが楽器で順番に音を出していこうとすると途端に間違えてしまう現象です。
楽譜においては同時に隣同士の音を演奏することはありません。
例えばサックスなら一度に出す音は一つですしピアノであれば縦に並んだ音だけを出します。
もっと分かりやすく説明すると1拍目に2拍目や次の小節の音を同時に出すことはありませんよね。

にも関わらず。。。
演奏することに何故か焦ってしまって今出すべき音とは違う音に意識が向いてしまい
「ラ」なのに「シ」、「ファ」なのに「ド」といったように混乱していくのです。
こうなってしまうともう演奏どころではありませんので一旦楽器から離れてお茶でも飲んだほうがスムーズです。


楽譜を読むのにまだまだ慣れていない方でも、音符を個々に見ていくと予想以上にスラスラと読めることは初心者の生徒さんでもよくあることです。

楽譜を読むのに酷く苦労してしまうと精神的にとても苦手に感じるようになってしまいますので、先ずは「落ち着いてゆっくりと順番に」音符を見ていく癖をつけましょう。



【サックスとfujiborn】
好きな音、好きなフレージングなど憧れのプレイヤーがいると上達が早い

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練習内容は目的に合わせて

レッスンをやっていると進み具合が生徒さんのスキルに見合っていないと感じることがあります。

以前のブログに書いたように、レッスンでやる曲やエチュードは生徒さんのレベルに合わせて選ぶか作るなどします。
「このレベルならこのくらいのペースで進む」という予測を持ってレッスンをしていきますが思ったように上達しない原因の一つに「練習方法がよろしくない」というのがあります。


「どういった目的で練習が必要なのか」ということを生徒さんが認識していることがとても大切です。

例えば「この曲を演奏したい」という目的であれば、箇所ごとをスムーズに演奏できるように練習をしていきますが最終的な目的は「曲の演奏」ですから箇所ごとの演奏にだけポイントを置いていては「曲を始めから終わりまで演奏する」ということに繋がりにくいです。
曲の演奏では途中に音楽またはリズムが完全に止まるということがありませんから全体の繋がった演奏をするためにの練習が必要です。
ですから曲を演奏するためには「1曲に対して始めから終わりまでを演奏する」という目的に沿って練習することにウェイトを置くべきです。

次に、曲の中に速いフレーズ(例えば16分音符が4拍続くとか)があり、そこを上手く演奏できるようにしたいという目的であれば先ほどのように全体を通しての練習ばかりをやっていては「早いフレーズの上達」という目的からズレていますのでその箇所の上達が捗らない原因になります。

早いフレーズを正確に演奏できるようにして、更にその箇所を指定のテンポで演奏できるようにしていくことが目的の達成に繋がります。


こうして文章にすれば「そんなの当たり前じゃないか」と思うかもしれません。
ですが実際に「目的と練習内容が一致していないことが原因でなかなか上達しない」ということは練習方法の誤りによって起こることが多いのです。

練習のやり方で上達具合が大きく変わることを知っておきましょう。
「結構難しいな」と感じる曲であっても練習のやり方で思ったよりも早く仕上がります。

早く仕上がれば楽しいですし上達していることを実感できます。

レッスンを受けられている方は講師に練習方法を細かく質問すると良いでしょう。
レッスンを受けられていない方も「目的と練習内容が一致しているか」をよく確認しながら練習を積み重ねていくことで早く上達するコツがわかってくると思います。



【サックスとfujiborn】
クリーニングスワブは時々洗いましょう

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難しく考えないほうが良い

「楽器なんて誰でも簡単にできるだろう」と
かなり軽い感じでレッスンに来始めて現実を受け入れることができず辞めていく人については置いといて。


なかなか上達しないときって
「才能ゼロなんじゃないだろうか」とか
「自分には向いてないのかも」とか
思ってしまいがちではないでしょうか。

実際レッスンに来られている生徒さんの進歩が捗らないことは珍しくありません。

例えば楽器を始めてから3ヶ月間ぐらいとか1年半ぐらいとか3年目あたりとか。
伸び悩むタイミングはだいたい似通っています。


こういう時期は必要以上に楽器演奏を難しく考えてしまってスランプに陥っていることも多いものです。
そんな時、例えばサックスの生徒さんにはこう言います。

「ボタンを押さえて吹くだけですよ」と。

サックスを始めた頃は「ボタンを押さえて吹く」というのが難しくて、きっとそこに集中して練習をしていたと思います。
ところがちょっと慣れてくると「早く進めよう」と思ったり「もっと上手く演奏してやろう」と思ったり「音色がちょっと」と思ったり。演奏が完成していない段階では余計な考えです。

どんなに複雑な曲になったとしてもサックスを演奏する最も基本的な技術は「押さえて吹く」、ただこれだけです。

一つひとつの音符を指で押さえて息を吹いて音にする。
この動作の連続が曲になりますし音色として成立しますし上達にも直接繋がります。

左肩を上げて眉間にシワを寄せなくても良いですし後ろに仰け反らなくても良いのです。

今この音、次はこの音、その次は。。。
と、文章で解説するのと同じように音を順番に演奏するのを練習します。
スロー過ぎてまるで上達しないように感じるかもしれませんが、間違いなく最も基本的な動きを練習することになりますので無駄なく上達に繋がります。


「難しく考えず、できたら何も考えず、押さえて吹く」
伸び悩んだときはお試しください。



【サックスとfujiborn】
初心者はまずしっかり息を吸って大きな音で演奏しましょう

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楽譜は読めるべきか

楽器をやっていない人から見ると、楽譜が読めることは凄いことなのではないでしょうか。

英語を話せる人が英語を読めるのと同じように、楽器を演奏できる人が楽譜を読める。
そんな感じでもいいかなとは思います。


レッスンをしたりアマチュアのミュージシャンと一緒に演奏する中で感じたことを書いていきます。



先ずはレッスンにおける楽譜

・その都度音階を書くのは結構ハードだったりする
Cメジャーキーの楽譜に音階を書いていくのはそんなに大変ではないですが、F#メジャー(#が6個付きます)の楽譜に音階を書いていくと何だかごちゃごちゃになります。そして四分音符とか多めの曲ではなく16分音符が多めの曲も音階のカタカナがギュウギュウ詰めになって読み辛い感じです。

・オクターブの違いが認識できない場合がある
サックスでは通常の運指で「ド」が3オクターブ、つまり楽譜上に「ド」が3種類出てきます。
「自分で書いた音階にも関わらずオクターブを間違えてしまう」←これ実際にあった事例です。

このような様子を見て思ったことは
「楽譜の読み方覚えたほうが早くないか?」



次はライブなどにおける楽譜

・説明が長くなる
ダルセーニョやコーダなど反復記号です。
これ説明するととても時間がかかります。「簡単じゃないか」と思うかもしれませんが、そもそも反復記号がわかってないので楽譜とは別の説明書が必要になってきます。

・迷子になると二度と戻ってこれない
ジャズで言うところの「ロスト」ですね。
曲の進行をもし見失ったとしてもメロディー譜を読めたりコードがわかれば何とか戻ることができます。しかし楽譜が読めない場合は「記憶を頼りにどこなのか探る。汗をかきながら」になってしまいますので戻ることができません。
困った挙句、まったく別の箇所のコード進行を平然と繰り返していたギタリストさん←これも実際にあった事例。



世の中には楽譜が全く読めないプロミュージシャンもいます。

「自分は楽譜が読めないけど凄い演奏をするプロになる」という決意でやっていくのも悪くはないでしょう。

レッスンで楽譜の読み方は解説していますが、中には「楽譜を読めるようになるのは無理です!」と、楽譜に対して敵対心しかなさそうな方には音階をカタカナで書くのもアリにしています。
でも本音は「だいぶ手間じゃないか?」と思っています。


「楽譜は読めるべきか」
【結論】
読めなくてもいいけど読めたほうが便利。
あとミュージシャンっぽくて格好いい。



【サックスとfujiborn】
好きな音、好きなフレージングなど憧れのプレイヤーがいると上達が早い

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