井上フヂヲ(開音ミュージック)

広島県尾道市を中心に
サックス奏者として活動している井上フヂヲです
ライブのことや、経営している音楽教室の
開音に関する記事など

サックス教室

楽譜にはどんどん書き込みましょう

サックスの音は大きいので20人規模くらいのお店だと生音で演奏することが多いです。
マイクを使う場合もクリップマイクを使用しているので立ち位置が割りと自由です。







サポートのお仕事でメンバーが多めのバンドの場合、ステージが満員な感じになり、譜面台を立てるのが大変だったりします。
譜面台を立てたとしてもそこから距離をとることができず譜面台が役にたたなかったり。。。

それで「何だか面倒くさぁぁぁぁい!」と思ってから構成やキメなどを極力覚えてしまうことにしたのですが。


生徒さんにはなるべく楽譜に書き込むようにアドバイスしています。
中には楽譜を綺麗なままでキープしたい方もいらっしゃいますが演奏のほうはあまり綺麗ではないですね。

レッスンを受けて、しっかり自宅での練習をしていても忘れたりミスしたりはあります。
それは人間なので仕方のないことであり起こって当然のことです。
でもそれを書き込むことで防止できるのであれば是非やるべきだと思っています。

楽譜の目的は
・綺麗に使うこと?
・綺麗に演奏をするため?

「綺麗に使うこと」を選択した方はきっと音楽の才能に溢れる素晴らしいプレイヤーでしょう。


楽譜は「綺麗な演奏をするため」のものです。
間違えやすい箇所、ついつい忘れてしまう箇所などには印をつけましょう。
他にも、テヌート気味に演奏したりタイトな感じで演奏したり、楽譜には記入されていないことが沢山ありますから手書きで書き込んでいくことはとても大切です。

もしあなたにしかわからないような暗号いっぱいの楽譜になってしまったとしても全く問題ありません。
例えばあなたが人前で演奏するとしても楽譜をお客さんと共有することはないのですから。



【サックスとfujiborn】
クリーニングスワブは時々洗いましょう

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お手軽な金額設定には害しかなかった

音楽教室を始めた頃、当初はレッスンをするつもりで開店したわけではなかったので
「ギターを教えて欲しい」
とお店に時々立ち寄ってくれるご近所の方に頼まれてレッスンをするようになりました。

「レッスンはメインではないから」
というつもりで1回のレッスンを1000円で引き受けていました。
その方のレッスンに関してはその金額設定で良かったのですが。

そこから徐々にレッスンの依頼が増えて、それでも自分が中学生の頃に突然レッスンに行けなくなったこともあって1回1000円というお手軽な金額のまま引き受けていました。

「リーズナブルにレッスンが受けられるし、きっと喜んで頂けているだろう」
と思っていたもののこれは間違いでした。


お手軽に受けられるレッスンに来られる方は
・お手軽に休む
・お手軽に辞める
・お手軽にお月謝の支払いを遅らせる

連絡なく無断欠席をしたり、連絡なく来なくなったり、お月謝を1ヶ月近く遅れて支払う人がいたりと、一部の人だけでなく割りと半分くらいの生徒さんがこんな感じだったのです。

「良心的なレッスンをしているんだけどな、何でだろう」と
困惑しましたが結局のところ「お手軽に来ている人が多かった」ということです。


サラリーマンとして普通に会社に勤めていた頃に友人に頼まれて出張でギターレッスンをしていたことがありました。
友人ということもあって無料でレッスンをしていました。

そこで起こったことは
「早い段階で全く練習しなくなり、すぐ辞めた」

そんな経験も思い出し、やっぱり「何かを出してそれと同じ価値を得ようとする」という感覚は重要だと思いました。


以来、僕のレッスン料金はちょっと高いです。
尾道市内であればもっと安くレッスンを受けられる教室のほうが多いです。

ですがそれを認識しているからこそ常にレッスンの内容や教材、スタジオの設備などをそれに見合ったレベルになるよう気を付けています。

そして最も気を付けているのは自分の「人間としての研鑽」。
プロミュージシャンが講師とはいえ、やはりそこは人と人との貴重なご縁です。そしてレッスンを受けた講師によってその生徒さんの人生の中での「楽器」や「音楽」のポジションは変わってくると思います。


レッスンやお仕事の依頼については同業者やクリエイターの友人とも時々話をします。
明確な金額の基準がない職種なだけに、場合によっては割りに合わないギャラの設定で依頼が来たりもします。

「その際の対応は?」と聞かれたら
「芸術家としての自分の価値が伝わらない人からの仕事を受けることは、自分で自分の価値を下げているのと同じこと」と答えます。


少々話がズレましたが、音楽教室における安売りで苦い経験をした思い出話でした。



【サックスとfujiborn】
いつも同じ高さで楽器を構えることも上達です

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教えるのが下手だったりもした

音楽教室を始めてから12年。
今になって振り返ると結構ヤバいレッスンだったなぁと思います。
教室を始めて1~2年ぐらいまでの間に来てくださった生徒さんには本当に感謝しています。

僕に限らず、レッスンをする時に教え方の基準になるのは
「自分が受けたレッスン」
「自分がやってきた練習」
だと思います。

レッスンは殆ど受けていない代わりに毎日3~8時間の練習をしてきた僕にとっては「音楽をやるなら練習を毎日やるのが当然」という考えでした。
そもそもこれが誤解でした。


趣味で楽器をやってる人でストイックに練習をするなんて少数派です。
15分でも毎日練習をしているとしたらそれは模範的な生徒さんです。

当時はそんなこと知りませんでしたから、なかなかシビアな講師だったこと間違いなしです。


「大切なこととしてやってきた音楽をいい加減な姿勢で捉えて欲しくない」
などと辛い気持ちになって教室を閉めようかと悩んでいた時期もありました。
でも考えてみたら「楽しみ方は人それぞれ」なんですよね。

その「それぞれ」の中でサウンドトレジャーイノウエ音楽教室を選んでくれて、そこでレッスンを受けてくださっている。そのことに気付いたときには「始めの2年くらいまでの生徒さん、ほんまゴメン」って思いました。


音楽教室を始めてからずっと「個々の生徒さんの演奏したい曲をやる」というスタンスでずっとやってきました。
「もっと楽しめるように楽譜を自分で作成しよう」とか
「理解しやすい伴奏音源がないからCubaseで作ろう」とか

生徒さんがレッスンを楽しめるように工夫すればするほど手間が増えてしまってレッスン以外の作業時間のほうが長い日なんかもちょいちょいありますが、やりたい曲が上手く演奏できるようになったときの生徒さんの様子とか見ていると「やっぱり手間が増えてもそのやり方がいいな」と感じます。


新規で入会されてレッスンで初めてサックスやギターを手にされる生徒さんも多いですが、僕も教室を始めたときは講師の初心者だったということですね。
12年というと小学校に入って高校を卒業したのと同じ年数です。まだまだ講師として勉強をしていく必要があります。

生徒さんと一緒に成長していける自分でありたいと思っています。



【サックスとfujiborn】
スケール練習は速さではなく正確さを重視

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突然の移転(自分の話4)

音楽教室の経営も安定し、穏やかに過ごしていたところに突然の来客。
高校の同級生でした。

「良い物件があったから引っ越したらいい!」

この人は一体何を言っているのだろう。。。

「いいから車に乗ってくれ」
と言われ連れて行かれたのは尾道市向島の中で中心地でありメインの道路に面した店舗。

「ここ、いいでしょ?だからここに移転したらいい。経費は貸すから」

この人は一体何を言っているのだろう。。。


ボーッとしている間に不動産屋へ連れて行かれ、賃貸契約をし、気がついたら200万円を借りていました。
でも同級生の判断は正しかった。
元々の店舗はインターネット販売を目的として借りた物件だったので外観も店内も、お世辞にも綺麗とは言えない建物だったので。


無事に引っ越しをして2011年12月、新しい店舗で営業を始めました。
目立つ場所なのでレッスンの申し込みも増えてこれからいい感じになりそうでした。


そんな中、12月26日に友人数人を呼んで店の2階で鍋パーティーをした時のこと。
キッチンで洗い物をして2階に戻ったら友人達が言いました。
「横が燃えている」

この人たちは一体何を言っているのだろう。。。


窓を開けて外を見ると、2軒隣の店舗から炎がゴーッと出ています。

200万円の借金、仕入れたばかりのサックスやギター、そしていい感じのお店。
「燃えたらなくなる。。。」


消防指揮官に立候補しました。
消火作業をしている消防士さん達の中に混ざり、とんでもなく迷惑な指揮官は「サウンドトレジャーイノウエを燃やしてはならぬ!」と盛大に邪魔をしたのです。

あれ?
隣の老夫婦が家から出てきてない。

友人に状況を話すと「呼びに行こう」ということになりました。

「おっちゃーん!おばちゃーん!火事ですよ!」
友人と共に大声で呼びました。
ふと友人のほうに目をやると後方ではメラメラの炎が燃えて、友人はまるでスーパーサイヤ人でした。

老夫婦が家から出て来てくれて、スーパーサイヤ人も無事で、火事も鎮火しました。
音楽教室も無事でした。


移転から1ヶ月もしないうちにこんなことがあってから9年。
大した事故などもなく、地元の方だけでなくお仕事で向島に来られたり通りかかる方々にも認知されている音楽教室となりました。

色んなことがありますが、楽器や歌を通じて音楽の楽しさや素晴らしさを知って頂く場としてこれからもサウンドトレジャーイノウエ音楽教室を続けていきたいと思います。



【サックスとfujiborn】
初心者はまず息をしっかり吸って大きな音で演奏しましょう

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楽しいお客さん(自分の話3)

色々と問題がありつつも無理やりに店を続けていたところへ楽しいお客様が来るようになりました。

どうやら僕と同じで暇な時間が多いらしく、あるときこんなことを言い出しました。
「どうせ暇なのだからどこか遊びに連れて行ってくれ」

ただでさえお客様が来なくて大変なのに店を閉めて遊びになんか行ったらどうなることやらと思って反対しましたが「開いていても閉まっていても同じこと」と言われ「それもそうだな」と思って出かけることにしました。


出かけてしまうとお店のことなどすっかり忘れてしまいます。
そして夢中で遊んでいると携帯電話が鳴ります。
「あの、ギターのレッスンを受けたいのですが」

こんなことが続きました。
どうやら店番をしているときは暇なのに、遊びに出かけているときにばかりレッスンの問い合わせがあるのです。

発見してしまいました。
「僕は夢中で遊べば良い」


開店当初の「楽器販売」については全くでしたが夢中で遊んでいるうちにレッスンを受けてくださる生徒さんが増えていきました。
そして経営のメインは音楽教室へと変わりました。

このような変化をしていくのと並行して演奏のお仕事も少しずつ頂けるようになってきました。
ミュージシャンというのは許可証や免許や資格がとくにありませんから「自称プロ」です。
今考えるとけっこう怪しかったとは思いますが、それでも「プロサックス奏者の井上フヂヲです」と言い張っていましたのでイベントでの演奏やバンドのサポートなどさせて頂く機会が増えていきました。


家賃の支払い、携帯電話、ライフラインが止まらなくなったのは開店から約1年半経ってからです。

さて、開店から3年経った頃、今度はまた別のお客様が来て面白いことが起こります。
続きはまた明日。



【サックスとfujiborn】
いつも同じ高さで楽器を構えることができるのも上達です

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